あひる物語
皇居の周りのお堀をのぞくと、いたんですね、彼は。
Ｍ「お〜アヒルだよ〜。めずらしくね？」
うっかり覗き込んだのが間違いでした…
Ｍ「いや、見つめられてもエサとかねーから。んじゃね。」
そう言って立ち去ろうと思ったんですけど、ふと振り返ると、ついてくるんですよ、彼が。
ア「……」
最初は偶然だと思ったんですけど、やっぱり何度振り返ってもついてくるんですよ。
Ｍ「やめてくれ！そんな目で見つめるのは！」
ア「……」
Ｍ「ウチじゃアヒルは飼えねぇから！」
俺はそう言って彼を振り切りました。
その後、一緒にいた友人と朝まで飲み明かしました。
彼のせつない無表情は忘れられません。
久々に書いた記事がこれか…
もしそのアヒル君に会いたい方がいらっしゃいましたら、大手町〜竹橋付近のお堀を覗いてみてください。きっと同じような気持ちにさせられると思います。
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